最近、駐車場や自宅の周りに防犯カメラを設置する方が増えています。
その理由は様々ですが、主に以下の被害を防ぐ理由で検討されることが多いようです。
- 車へのいたずら
- 不法投棄
- 月極駐車場での無断駐車
- コインパーキングでの精算機荒らしや不正出庫
そこで今回は駐車場に防犯カメラを設置することで防ぐことができる問題、そして夜間において車のナンバーが見えない事態の対策方法ついてまとめてみました。
なぜ防犯カメラの設置が必要なのか
そもそもなぜ、防犯カメラの設置が必要なのでしょうか。
➀犯罪やいたずらを未然に防ぐ
防犯カメラの設置によって犯罪やいたずらを監視することができます。
空き巣や盗難といった事件は防犯カメラが設置されていない家や店舗を中心に狙う傾向があり、防犯カメラを目立つ場所に設置することによって犯罪を未然に防ぐことができるのです。また防犯カメラを玄関前や駐車場に設置することで車へのいたずら、ポストの盗難の被害をけん制することができます。
➁犯罪を記録し、解決に導く
防犯カメラは犯罪の瞬間をリアルタイムで記録できるほか、犯人が監視カメラの存在に気付いた場合でも、その特定や逮捕につながる重要な情報を記録できます。
また最新のクラウドカメラでは、録画記録はクラウド上に保存されるため、カメラが破壊されたり持ち去られたりした場合でも、直前までの情報は安全に保護されます。
➂問題のある行動を監視し、マナーを向上させる
防犯カメラが設置されていることで、付近に「見られている」という意識が芽生え、マナーの向上や問題行動の抑制につながります。また店舗やオフィス、工場内に設置された防犯カメラは、社員の意識向上にも役立ちます。トラブルになった際にも現場検証として防犯カメラの映像が役立つでしょう。
防犯カメラで車に関するトラブルを防ごう
ここ数年、自動車のトラブルが増加傾向にあります。
車上荒らしに関してはなんと全国で年間40万件以上、1分間に1回の割合で発生しています。そして残念ながらその検挙率は15%程度。この数字は施錠あり、無しの場合でほとんど変わりません。その対策として防犯カメラの導入は非常に効果的です。
また様々な理由から、車のナンバープレートを防犯カメラで確認するケースの必要性が高まっています。駐車場でのトラブル対策、ごみの不法投棄、嫌がらせの犯人を突き止め、検挙するためにそのナンバープレートを特定する必要があるのです。
しかしながらせっかく防犯カメラを設置したものの、日中は車のナンバーがきれいに映っていたはずなのに夜間の映像を確認したら見えにくかった、なんてことがあったら残念ですよね。車に関するトラブルは夜間に発生することも多いため、夜間におけるナンバープレートの視認性は非常に重要です。
そのため、ここでは夜間において車のナンバープレートが見えない理由や、その対策方法について分かりやすく説明します。
夜間の車のナンバーが見えない理由
近年の防犯カメラは100万画素以上を備えた高画質なものが一般的になっているものの
「日中は問題なく撮影できているのに夜間は車のナンバーが写らなくなってしまう」というようなケースが増えています。
それは解像度の問題ではなく「ハレーション」によるものです。夜間の車はヘッドライト、テールランプを照らしているため、そのライトがカメラ映像に影響を与えてしまうのです。
「ハレーション」という言葉はビジネスシーンで言動などが周囲に悪影響を及ぼすといった意味で用いられる表現ですが、 もともとは逆光などの強い光源に影響を受け、写真が白っぽくなったり、不要な像が出来たりするカメラの現象のことを意味します。
また雨天の際はヘッドライトの光が雨・水溜りに乱反射し、よりナンバープレートの識別が難しくなります。
夜間に車のナンバープレートを読み取ることは可能?
犯罪は夜に起こることが多いにもかかわらず、夜間に車のナンバーが見えないというのは困りますよね。
ナンバープレートが読み取れるようなズーム機能が付いているカメラを検討する方もいらっしゃると思いますが、ズームつきのカメラはピントを合わせる必要があり、犯人が通った時に手動でカメラをズームし、ピントを合わせる人員が必要になってしまいます。
そこで、ここでは以下のような対策をご紹介します。
➀カメラの照度を明るくする
駐車場など出入りの場所が絞られる現場に限りますが、周囲の照度を明るくし画角を狭めて撮影する方法があります。また明かりを増幅する高感度機能型カメラでは、光源がなければ夜間カメラとしては使えません。光源が電灯や、常夜灯である事を確かめましょう。
➁画素数を改善する
広角での撮影や人物の動きを拡大して確認するにはフルHDの防犯カメラがいいでしょう。なるべく画素数が高い物を選ぶようにしましょう。カメラ付近の光源環境や目的によりますが、目安として200万画素以上であれば十分に画素数が高いと言えるでしょう。
➂位置を考える
カメラの設置位置はあまりに高い位置に付けてしまうとナンバープレートが映りづらくなるため、2メートル前後の位置に設置しましょう。また屋外に設置する防犯カメラは、台風や大雨、強風に長期間さらされる事もあるため、防塵・防水対策の性能が必要です。
こうした性能はIECおよびJISにより規格化されており、防水・防塵性能がIP54以上の性能を持つ機器であれば問題ないでしょう。
最適な画素数や設置場所、画面設定等は環境によって変わるので、設置するときにどういう映り方をするのかを業者と相談するのが確実と言えます。
まとめ
駐車場でのトラブル、ごみの不法投棄、嫌がらせといったあらゆる問題に対して効果的な防犯カメラの設置。その効果を夜間でも発揮するには周囲の環境に合わせた明るさや位置、画素数の設定が重要であることを紹介しました。
また、こうした設定は業者と相談して行うのが最も確実であると言えます。
たとえば高速道路のETCのゲートを通った車のナンバーを録画しているカメラなど、夜間でも高性能を発揮するようなカメラがあるのをご存じでしょうか。
弊社、スリーボーダーではそうしたカメラメーカーの提案も出来ます。
本記事で取り扱った「夜間にナンバープレートが見えづらい」といったお悩みでも、実際に現地に伺い、お客様の設置環境にあわせて最適な画角や設定をご提案するほか、実機でテストを行い、その映りをその場で一緒にご確認させていただくことも可能です!
防犯カメラのことに関してお悩みや、困っているトラブルなどがあれば教えてください。