本体にコンピュータがあり、単独でインターネットに接続することができるカメラをネットワークカメラと言います。外出先でカメラの映像を確認したり、操作したりすることができるので留守番中のペットカメラとしてもよく利用されています。

実はこのネットワークカメラ、使い方次第では個人情報を外部に漏らしてしまう原因になる可能性があるのです。今回の記事では、ネットワークカメラを使う際にやっておくべきセキュリティ対策をご紹介します。

 

 

ネットワークカメラの危険性

SNSのアカウントの乗っ取り被害が後を絶たないように、インターネットに接続するカメラでも不正アクセスされて録画内容を見られたり、乗っ取られたりする危険性があります。手軽に購入することができるネットワークカメラですが、実は危険と常に隣り合わせで、安全なセキュリティ設定のためにはある程度のIT知識が必要だとも言われています。

 

では、ネットワークカメラが不正アクセスされると、どのようなことが起こるのでしょうか。

不正アクセスされると、カメラが捉えた情報が外部に流れてしまいます。音声を聞かれたり、録画を分析されて詳細なところまで見られたりしてしまいます。

例えば企業の場合、社内機密や顧客の個人情報が見られる可能性も十分にあり得ます。音声も録音できるカメラであれば、社内の会話も抜き取られてしまいます。また、個人の家でも留守中のペット見守りカメラなどが不正アクセスされる可能性があります。部屋の中が見られてしまうので私生活が丸出しになります。どこに何を置いているのか、いつの時間帯に家を空けているのかわかるので空き巣にも入れられやすくなります。撮られた動画や画像がネットで拡散されてしまう可能性も否定できません。

 

特にWi-Fi型の無線カメラはセキュリティが弱くリスクが高いと言われています。リアルタイムでのぞき見されてしまうのです。ペット見守り用の置き型カメラが乗っ取られたケースやストーカーに部屋をのぞかれていたケースもあります。また、このタイプの無線カメラはそもそもの機能面の不安もぬぐい切れません。電波の問題で撮れていたり撮れていなかったりすることがあるのです。

また、インターネットやルーターで繋げて出先で見ることができる、ネットワークカメラも安いメーカーのものは特にセキュリティ面が心配です。

どちらのタイプでも、中国やその他海外製のものはセキュリティ面に問題があることが多いです。日本では販売が禁止されるものもあります。中国のメーカーのものだと、中国に情報が流れてしまう可能性があります。

 

どんなセキュリティ対策をしたらいい?

パスワードの設定

パスワードは初期設定のままではなく、必ず自分で変更しましょう。ネットワークカメラのアカウント名と初期パスワードは製品の型番号をネットで検索すると知ることができるケースがあります。そのため必ずオリジナルで複雑な物に変更する必要があります。誕生日や名前、電話番号など推測されやすいものではなく、ランダムに英数字の大文字と小文字、数字を組み合わせた長めのものがおすすめです。

 

ポート番号の変更

IPアドレスが住所だとすると、ポート番号とは部屋番号に当たるものです。ユーザーがインターネットを介してネットワークカメラにアクセスするときにこのポートアドレスを開放しておかなければいけません。このポートアドレスも初期設定のままだと「80」のようなよく使われる数字であることがほとんどです。必ず変更しておきましょう。

 

通信を暗号化する

HTTO接続ではなく、すべてHTTPS接続にしておくことをおすすめします。この接続方法だと通信が暗号化されるので安全性が高まります。

 

安全な回線を利用する

インターネットなどの外部ネットワークからアクセスする必要がないカメラの使い方をしている場合は、予め外部からアクセスできない設定にしておくと安心です。また、外部からのアクセスが必要な場合は、VPNという仮想プライベートネットワークを使うのがおすすめです。

 

ウイルス対策ソフト

ウイルス対策ソフトは、ネットワークカメラがマルウェアに感染することを防いだり、情報が流出したりすることを防ぐのに効果的です。

導入する際はカメラ本体に接続している端末はもちろん、ネットワークカメラを経由して接続するスマートフォンなどの他の端末に入れておくこともおすすめです。また、定期的なアップデートも忘れないようにしましょう。

 

特に、安全なネットワークを使いたい際は日本のメーカーをおすすめします。

ただし、日本のメーカーのカメラを買って上記の対策をしたとしてもセキュリティ面で完全に安心できるとは言い切れません。日本のものとして売っていても実は中国製だったということもよくあります。中国の製品は質がそこそこ良く、安い価格で大量生産しています。実は中国のダーハとハイクビジョンの2社だけで40%のシェアを占めているのです。

そのためきちんと見極めて買うこと、自分でもしっかりと対策を取ることが重要です。

 

 

まとめ

今回の記事では、ネットワークカメラの安全性についてご説明しました。カメラによって映し出された個人情報が全世界に流出してしまわないように、きちんとしたカメラを選び、そして自分でもしっかりとセキュリティ対策を行いましょう。

もし無線カメラが映らなくなってしまった時には下記コラム記事もご覧ください。

「Wi-Fiの防犯カメラが繋がらない原因と対処法は?」

 

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